【R-18・酉】Fate/GO　我々はカルデアのサーヴァントのようです【安価】

　暗兵・毒妹♀　
「皆様ごきげんよう。フェラーラ公爵夫人・毒妹と」

　魔兵・薬草♀　
「ごきげんよう。史上四人目の女性教会博士・薬草です」

　暗兵・毒妹♀　
「さて、いよいよ始まりました【毒草コンビの英雄発見】。このコーナーでは、未だこのwikiに登録されていない、登録されそうにない歴史上の英傑達をご紹介させていただきます」

　魔兵・薬草♀　
「あ、あの……その前に、一つ良いですか？」

　暗兵・毒妹♀　
「はい、何でしょうか？」

　魔兵・薬草♀　
「ユニット名！　私たちのユニット名、何で毒草コンビなんですかー！？　もっと他にありますよね？　薬妹シスターズとかでも良いのでは！？」

　暗兵・毒妹♀　
「このコンビ名はユーリさ……プロデューサーがインパクトのあるコンビ名が必要だと命名されて……」

　魔兵・薬草♀　
「私たちは！　芸人ですか！？」

　暗兵・毒妹♀　
「フフ……すみません、私のような呪われた女のせいで、毒の一字が入った不名誉なコンビ名をつけられる事になって……やはり私など、生まれてくるべきではなかったのです……」

　魔兵・薬草♀　
「え、あの……そんなことないですよ！？」

　暗兵・毒妹♀　
「ああ、いっその事、この毒杯を飲み干してしまおうかしら……」

　魔兵・薬草♀　
「そこ！！！　ワインに毒薬を注がないでください！！　何をやっているんですか！！　自殺はNGですよ、キリスト教徒的に！！！」

　暗兵・毒妹♀　
「うふふ、冗談ですよ」

　魔兵・薬草♀　
「冗談でも、そんなこと言ってはダメです！」

　暗兵・毒妹♀　
「あらあら、そんなに声を荒げて……このお飲物をどうぞ」

　魔兵・薬草♀　
「ふぅ……ありがたく、いただきます」ｺﾞｸｺﾞｸ

　暗兵・毒妹♀　
「あっ、間違えて毒入りワインを出してしまいましたわ」

　魔兵・薬草♀　
「ゴフヮァ……ッ！！！」

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　魔兵・薬草♀　
「……固有スキル：薬草学[C]がなければ危うく死んでいるところでした」

　暗兵・毒妹♀　
「フフフ、私、貴女のようなしぶとい女性は嫌いではないですよ」

　魔兵・薬草♀　
「ええー……うれしくありません……」

　暗兵・毒妹♀　
「さて、気を取り直してコーナーを進めていきましょう。今回ご紹介する英雄はこの方です」


【エンリケ航海王子】
（1394年3月4日 - 1460年11月13日）


　魔兵・薬草♀　
「時代的には私より後、毒妹さんよりは前の時代の方ですね。えっと、資料にはポルトガルの王子、と書かれていますね」

　暗兵・毒妹♀　
「ええ。ポルトガル王国アヴィス王朝の創始者であるジョアン1世の三男です。アフリカ西岸探検事業に熱心に取り組み、大航海時代の幕を開いた重要人物です」

　魔兵・薬草♀　
「なるほど、だから『航海王子』なのですね。となると、召喚される場合、クラスはライダーでしょうか？」

　暗兵・毒妹♀　
「それなのですが、実はほとんど航海らしい航海はしておらず………一説には、ひどい船酔いの為に船に乗れなかったのだとか」

　魔兵・薬草♀　
「ふ、船に乗れない『航海王子』ですか……では、適正クラスはセイバー？　アーチャー？」

　暗兵・毒妹♀　
「航海者たちへの資金援助を行っていたので、『スポンサー』とか」

　魔兵・薬草♀　
「そんなクラスはありません！」

　暗兵・毒妹♀　
「あるいは、乗り物に乗れないライダーというのも面白いかもしれませんね。見ている分には」

　魔兵・薬草♀　
「色物サーヴァントですね、完全に」

　暗兵・毒妹♀　
「実はこのコーナーの目的は、読者の方に紹介した英雄でサーヴァント登録していただくことにあるのですよ」

　魔兵・薬草♀　
「えぇー……」

　暗兵・毒妹♀　
「ですので、読者の方がRPしたくなるよう、エンリケ航海王子の魅力をもっとアピールしましょう」

　魔兵・薬草♀　
「たぶん、その目論見はすでに失敗していると思います……」

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　暗兵・毒妹♀　
「エンリケ航海王子は熱心なキリスト教の信奉者で、テンプル騎士団の後継であるキリスト騎士団の指導者でした」

　魔兵・薬草♀　
「まぁまぁまぁ！！　それは素敵ですね！　キリスト教徒の騎士様ですか！！」

　暗兵・毒妹♀　
「ええ。２１歳の時、彼はアフリカ北岸のイスラム都市セウタの攻略戦に参加し、翌年攻略が完了した際に騎士に叙されています」

　魔兵・薬草♀　
「まぁ、異教徒共を！　それは素晴らしいですわね！　あっ、いえ……コホン。今のは忘れてください」

　暗兵・毒妹♀　
「……続けますわね。出征中にプレステ・ジョアンの伝説を知り、またサハラ砂漠を越えるキャラバンなどイスラム貿易の実態を目にしたエンリケはイスラム商人を介することなく金と香辛料を求める活路を見出すために、アフリカ西岸航路の開拓、ひいてはインド航路開拓への野望を抱くようになった、とされております」

　魔兵・薬草♀　
「プレステ・ジョアン？　プレイステーションはそんな時代から存在していたのですか？」

　暗兵・毒妹♀　
「プレステ・ジョアンはアジア、あるいはアフリカに存在すると考えられていた伝説上のキリスト教国の国王ですわ……というか、プレイステーションとは一体……？」

　魔兵・薬草♀　
「えへへ……座にいると、つい時間を持て余してしまって……あっ、いえ、いつも遊んでいるわけではなく、作曲家らしく、ちゃんと作曲とかもやっているんですよ！」

　暗兵・毒妹♀　
「まぁ、その話は置いておくとして……エンリケ航海王子が西アフリカの探検事業を推進した理由の一つには、豊かな黄金の産地であるという伝説のキリスト教国、プレステ・ジョアンの国を捜索するという目的があったと言われているのです」

　魔兵・薬草♀　
「なるほど、そのような国の伝説があったのですね。未知なる土地のキリスト教国ですか……ロマンがありますね」

　暗兵・毒妹♀　
「もっとも、彼はその国を見つけることはできなかったのですけれど」

---

　暗兵・毒妹♀　
「エンリケ航海王子は1417年頃から、アフリカ西海岸の探検事業に着手します。大航海時代の幕開けです」

　魔兵・薬草♀　
「大航海時代！　コーエーですね！」

　暗兵・毒妹♀　
「・・・・・・・・・」

　魔兵・薬草♀　
「いえ、ちがいます。いつもゲームで遊んでいるわけではないのですよ……？」

　暗兵・毒妹♀　
「当時、ヨーロッパの人々は世界には果てが存在すると考えておりました。それはアフリカ沿岸の最南端の地はカナリア諸島より200キロ南に位置するボハドル岬。その先に存在するのは、煮えたぎる海」

　魔兵・薬草♀　
「まぁ、こわい！」

　暗兵・毒妹♀　
「けれどもエンリケはその迷信に挑み続け、ついに1434年！　ジル・エアネスに与えた探検隊によって、この地を踏破し、長く信じられた迷妄を打破したのです！」

　魔兵・薬草♀　
「まさしく偉業ですね。……王子自身が踏破したわけではないのですけれど」

　暗兵・毒妹♀　
「もし、エンリケ航海王子が召喚されても、本人にそれを言っては駄目ですよ？」

　魔兵・薬草♀　
「も、もちろん言いませんよ。しかし間違いなく『星の開拓者』か類似のスキルは持っていそうですね」

　暗兵・毒妹♀　
「『星の開拓者』……そう言えば、エンリケはイベリア半島の南端サグレスの城にこもり、航海術や地図の作製などを行わせたのですが……」

　魔兵・薬草♀　
「ですが？」

　暗兵・毒妹♀　
「このサグレスの城は、後年、フランシス・ドレイクによって破壊されたらしいのですよね」

　魔兵・薬草♀　
「なんと」

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　暗兵・毒妹♀　
「さてさて、そんなわけでここまでお送りさせていただいた、【第一回 毒草コンビの英雄発見】」

　魔兵・薬草♀　
「第一回！？　二回目もやるつもりですか！？」

　暗兵・毒妹♀　
「いえ、次回は未定ですが、それはともかくとして、お楽しみいただけたでしょうか？　少しでもここで紹介された英雄に興味を持っていただけたのでしたら、私どもも幸いです」

　魔兵・薬草♀　
「もし、エンリケ航海王子をRPしたいという方がいらしたら、是非早速wikiにページを作成してみてくださいね」

　暗兵・毒妹♀　
「では、またの機会にお会いしましょう。ごきげんよう」

　魔兵・薬草♀　
「ごきげんよう」