◆この幕間にはR-18の内容及びBL要素が存在します。閲覧の際にはご注意ください◆

狂兵・蝿王♂
「っと……もう来たのか。まだ準備終わってねぇが……ま、大丈夫だろ」
(夕方、閉じてしまいそうな瞼を堪えながら部屋の整理をしていれば、コンコンと扉をノックする音が聞こえる。
しかし部屋の整理は終わっておらず、替えのコートが無造作に掛けてあったりライから貰ったアメを包んでいた包装紙のゴミが散らばっている。
待ってもらおう……と一瞬思うも、まぁ良いと考え直せば髪を掻きながら扉を開けて迎え)

騎兵・希臘♂
「今晩はだ。ご招待感謝する、蝿王殿。これは手土産の葡萄酒だ。受け取ってくれ」
(蝿王が扉が開くと、そこには嬉しそうに笑みを浮かべたライダーの少年、アルキビアデスが酒瓶を携えて立っていた。
亜麻布で作られたキトンは腿丈で、現代でいうミニスカートのように見え、肩にはクラミュスという短めのマントを羽織っている。
蝿王と会うのが待ち遠しかったのだろう、ここに着くまでの彼の足は自然と速まり、頬は紅潮し、その息はわずかに乱れていた。)

騎兵・希臘♂
「……ふむ、少し、早く来すぎてしまったか?」
(床に散らばったアメの包装紙に目をやりながら)

狂兵・蝿王♂
「あぁ、別に気を使わなくても良かったんだけどな……ま、後で一緒に飲むか。っと、少し散らかりが気になるか?」
(差し出された葡萄酒を受け取れば、取り敢えず適当にその辺りに。
そのまま彼を部屋の奥へと連れて行きながら、散らばるゴミを拾ってこと会話をすればその視線は自然と彼に向かっていて」

狂兵・蝿王♂
「しかし……相変わらず女にしか見えないな、そんな格好をしていると特に」
(部屋の奥で座り込みながら、彼の全身を見ての感想を言う)

騎兵・希臘♂
「この格好がか? ふむ、そう見えるか。
オレのいた所では、ズボンを履く風習がなかったし、女の方が男より丈の長い服装をするのが常だったから、女っぽい格好と言われると違和感はあるな。
だが、わるい気はないしない。それほど、オレが美しく魅力的だと言うことだろう?」
(悪戯っぽく笑い、わずかに腰布の裾をつまみ上げると、その輝くように白いふとももが露わになる)

狂兵・蝿王♂
「別にそういう意図は無かったんだがな……まぁ、綺麗だとは思うぜ?
その格好も似合ってはいるしな……っと、取り敢えず適当な所に座っとけよ」
(彼の太腿は確かに男とは思えぬほどに綺麗であり、蝿王から見てもそういう感想は抱く。が、あくまで客観的な意見で別段情欲を駆り立てるわけではなく、態度は非常に淡白だった)

騎兵・希臘♂
「ふふっ、それでは隣に座らせてもらうとしよう」
(そう言って微笑むと、彼は蝿王の傍ら、腕と腕が触れ合うほど近くへと座り、グラスを受け取った)

騎兵・希臘♂
「どれ、このオレが蝿王殿に酌をしてさしあげよう…………むぅ、これはどうやって開けるものなのだ?」
(彼は身を乗り出すと蝿王からワインボトルを取り上げたものの、彼の時代には存在していなかったキャップシールとコルク栓の存在に戸惑っている)

騎兵・希臘♂
「くっ、この……開けにくいなこれは。これが現代の酒瓶か。現代は何でも便利になっているものと思っていたが、オレの時代より不便になっているではないか」

狂兵・蝿王♂
「あー……ほら、貸してみろって。良いから良いから……そのままだと一生開かねぇぞ?」
(暫しの間見守るも、開け方からして分からないことに溜め息を漏らす。しょうがないと、そう思えば強がりを見せる彼の静止を止めながらワインボトルを受け取る)

狂兵・蝿王♂
「これはほら、えーっと……有った有った。コレを使うんだよ、まぁ俺も最初は知らなかったんだけどさ……」
(そう言いながら、テーブルの下をゴソゴソと漁りソムリエナイフ等々を取り出す。そのまま慣れた手つきでワインの口を空けて、改めて差し出し)

騎兵・希臘♂
「ほほう、器用なものだな……それでは」
(蝿王のグラスに鮮やかな赤紫色の液体がとくとくと注がれ、芳醇な香りが鼻孔をくすぐる)

騎兵・希臘♂
「おお……なんと美しく芳しき酒だろうか。オレの時代の葡萄酒といえば濁りがあり、水で割って飲むのが普通だったが、それとはまるで違う。
まるで宝石を溶かしたような美しさではないか。そしてこの力強くも爽やかな香り……」
(やがて、二人のグラスにワインが注がれると、アルキビアデスは蝿王の肩に手をやり、もう一方の手でグラスを小さく掲げる)

騎兵・希臘♂
「そうだな……今日のところは、オレたちの友情に乾杯! としておこうか」

狂兵・蝿王♂
「はいはい、乾杯乾杯……んっ」
(音頭と共にグラスを上げ、同じく上げているであろう希臘のグラスにコツンと当てる。そのままチビリと少量飲んで彼を改めて見る)

狂兵・蝿王♂
「で……今日は何しに来たんだ?何の目的も無く飲みに来たってんなら、すぐ酔ってこの前みたいな展開になるぜ?
ま、案外それが目的なのかもしれないけどさ」
(クスッと苦笑を浮かべながら希臘の頭をポンポンと撫で、冗談気に言う)

騎兵・希臘♂
「(そのような展開を期待していないわけではないが……)
今日は貴方の話を聞きにきたのだ。考えてみれば、貴方について知っていることはまだ少ない。
オレは蝿王殿のことを、もっと知りたい。なんでも良い……どうか貴方について、オレに教えてはくれないだろうか?」
(蝿王の瞳を見つめながら、彼はそう懇願した)

狂兵・蝿王♂
「俺について……ね。別に良いけどさ、だったらお前の方から質問してくれないか?
俺が考えて喋っても面白い話は無いし……今だったら酒の席で、何でも答えるかもな」
(冷静に、しかしどこか楽し気に揶揄うような口調で言う)

騎兵・希臘♂
「では、そうだな……まずは趣味と、好物について訊ねても良いだろうか?
ああ、それと……この座において、気になっている相手がいるのなら、それも聞いておきたいな」

狂兵・蝿王♂
「趣味は昼寝で好物はアメ……特に桃味なんてくれりゃ、なんでも言うこと聞くぜ?なんて、な」
んで、気になってる奴は……あー、ライとか?別に変な意味じゃなくて、友人としてだがな。
てか、そもそも俺の場合交流が少ないし……」

騎兵・希臘♂
「甘いモノが好きなのか? なら、オレと同じだな。オレの場合は、蜂蜜だけどな。
ああ、それと─────甘いキスも、好きだ」
(少年は蝿王と向かい合った形でその膝の上に腰掛け、ゆっくりと身を寄せる。
少年の顔が蝿王の顔へと接近し、二人の酒気を帯びた息が交わる……。
どうやら、すでに酩酊の域に足を踏み入れているようだ。その瞳は恍惚にとろんと蕩けていた)

◆以降R-18◆


(To be continued...)

このページへのコメント

健全ってなんだろうね……

0
Posted by 狂兵・蝿王 2016年09月12日(月) 13:47:37 返信

さて……このまま突っ切りますかね?

0
Posted by 狂兵・蝿王 2016年09月10日(土) 18:30:07 返信

取り敢えず書きました。
確認したら、上の相談は消してもらっても構わないです

0
Posted by 狂兵・蝿王 2016年09月08日(木) 14:20:46 返信

かしこまりました。
まぁ、個人的には問題ないですので要望があればなんでも聞きますよ

0
Posted by 狂兵・蝿王 2016年09月08日(木) 13:51:49 返信

了解です!
健全重点ですね!
では、R-18Gの警告は、万一そのような事態になったら追加する、ということで。

0
Posted by 騎兵・希臘 2016年09月08日(木) 13:46:06 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます