うーす、刀剣大好き刀匠の適当宝具紹介第4回はーじめーるぞー。
今回は面倒くさい前置きを抜きにしてさっさとサーヴァントの軽い紹介から始めよう。

というわけで第4回の対象サーヴァントは調停の蛇だ。

彼女の真名はウロボロス、その名前は「尾を呑みこむ」という意味を持つ。
まあ、簡単に言ってしまえば自分の尻尾を咥えた蛇だ。
それだけなら単純なんだが、蛇と円環、この二つが組み合わさることでとんでもない意味合いがプラスされまくる。
始まりも終わりもない完全なものだとか、循環や永遠を現したり、宇宙の根源やら不老不死、全知全能などこれでもかというほどのセットだ。

で、彼女だが、その中でも不老不死の概念と蛇の側面を中心とした概念系に近い神話英霊だな。
また、この2つの組み合わせからギルガメッシュ叙事詩に登場する永遠の若さを保つ植物を盗み食いした蛇の概念も付与されている。
女性の姿で顕現した理由としては蛇の属性を持っていることから、創世記に記される蛇にそそのかされて知識の木の実を食べた女性イブの姿を借りているものと考えられるな。
ギルガメッシュ叙事詩の盗み食いをした蛇と、知識の木の実を勝手に食べたイブをなぞらえていると考えればだいぶ無理があるが否定しきれないものではあるだろう。

さて、そろそろ宝具の解説に入るとしよう。
彼女の宝具だが、『誰もが望む永遠(シーブ・イッサヒル・アメル)』だな。
本人による説明では、『他者に与えることで自身と同等の不死性を与えることが出来るギルガメッシュ叙事詩に登場する不老不死を齎す薬草』とある。
まあ、一見単純な逸話型の宝具だが複数の概念から成り立つ彼女と同じように、この宝具もさまざまな概念が入り混じっている。
本人による説明にもあるが、本来永遠の若さを保つ植物だったのが、ウロボロスが持つ概念に影響されて彼女と同等の不死性を得るものとなっている。
そも、尾を食む蛇は様々な信仰で見かけるほど普遍的な永遠や不老不死、完全性の概念だ。
サーヴァントが所持する宝具がその概念に影響を受けないはずがない。

宝具とは英霊の象徴だ、まったく同じ宝具を所持しているサーヴァントがいたとしてもその効力が真逆であることも珍しくはない。
また、後世の信仰によって本来所持していないはずの宝具を所持してしまうサーヴァントだって存在する。
つまりだ、宝具は英霊の象徴とは言っても与えられた評価や信仰で割と変わってしまう割と不安定な物でもあるんだ。
分かりやすい例だと三国志の連中だな。本来やってないこととか持っていないものがあったことにされて宝具化しているとか割とよくある。

さて、そんなどうでもいいことは投げ捨てて第4回宝具紹介もこれにて終了だ。
今までさも事実であるように語っておいてなんだが、サーヴァントの成り立ちから宝具の解説に至るまで、
全て30分程度の調査で考えた俺の独断と偏見で恐らくこうであろうということをまとめただけであり、実際とは異なる可能性は十二分にある。
この企画で語ったこと全てを鵜呑みにして何らかのトラブルが発生しても俺には対処できないから、そういう考えもあるのか程度の与太話としてこの企画は認識しておいてほしい。
では、また次回に会うとしよう。

刀匠が適当にサーヴァントの宝具の紹介をするようです4 -終-

このページへのコメント

作成お疲れ様です!
まさか紹介されるとは思わなくて、大歓喜の私。
ありがとうございます!
知識の木の実を勝手に食べたイブの部分は本人もなるほど、と思ってしまいました(本人が女性の理由を考えてなかった)

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Posted by 調停・蛇 2016年09月01日(木) 07:51:39 返信

作成お疲れ様でした!
色々とおもしろかったです!尾を食む蛇って色々な信仰にあるほどだったんですね……

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Posted by 復讐・写真 2016年08月31日(水) 23:25:16 返信

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