17「……」
猫背「……」
カルデアの食堂。
その一角に、無言で調味料を大量にかける復讐者と狂戦士がいた。

17「…………」
猫背「…………」
一心不乱にチリソース、マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソース、醤油をぶっかける。
なんということでしょう。
匠の手によって調味料が大量にかかりセタップ、料理が『料理のようなナニカ』に大変身しました。

17&猫背「「うまーーーーーーーいっ!」」
二人、あらぶる感情のままに料理(だったナニカ)を口に運ぶ。
料理は、あそこだ。
美味いものは、あそこだ。

本人たち曰く、美味いらしい…が、『私』が食ったら口の中がエレクトロファイヤー。
andキングストーンフラッシュしたあと、近くにいた【暗兵・痴女】に真空地獄車。
白目をむいてこの世のものとは思えない顔をして気絶したらしい。

拾漆「…どうしてこうなった」
一人つぶやく『私』【騎兵・拾漆】。享年75歳。元大尉。
自身の反転体、その食生活を見て思う。
もう駄目だ、と。

あ、追加でチリソースかけてる。
次は醤油。

まあ、彼女一人なら別に大丈夫だ。『一人なら』だが。



痴女「イイ身体してるじゃなぁい…オンナノコみたいで柔らかくてぇ…」
現世「ヤメロー!ヤメロー!」
廊下で、痴女が、人を襲っていた。

痴女「でもぉ…『ココ』は凶悪なのね♪」
現世「誰かー!この女を余から引き剥がしてくれー!」
加速装置からのドロップキックで、暴走する痴女から犠牲者を引き剥がす。

痴女「イってきまぁぁぁぁーーーーーーす!」
現世「すまん、恩に着る!」
拾漆「いや…いつものことだ、気にしないでくれ」
本当にいつものことだから困る。

痴女「…ありがと」
ヨロヨロと起き上がり、止めてくれたことへの感謝を述べる【暗兵・痴女】

拾漆「どうした、『発散』してこなかったのか?」
痴女「あー、えっと…大丈夫カナーって…思って…」
拾漆(笑ったものか、キレたものか、こいつは迷うなー)
心の中で棒読みになりつつ、【暗兵・痴女】をレイシフトさせて送り出す。

道中、何度か襲い掛かりそうになったのを力づくで止めたことを此処に記す。

拾漆(…誰か助けてくれ)
若干泣きそうになりながらも自身の寝床に帰る。
これが、『私』以外の『キルロイ』である。
『私』?
知らん、疲れた、寝る。

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