最終更新:ID:ABFOAWHsGw 2016年08月22日(月) 15:55:22履歴
「我らカルデア大学異端審問会」
その部屋の光景は異様だった。
部屋の中にいる人間は皆一様にローブを被っている。
そして、呪詛を吐くかのようにブツブツと何かをつぶやいている。
「リア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ね」
・・・・・・・・・正直怖い。
「諸君!同士諸君!よく集まってくれた!!」
ローブの集団から壇上に1人が上がる。
ローブによって隠されて入るが、その声は男のものであろうことがわかる。
「これより、異端審問会を始める!!今回の被告人のリストと理由を読み上げろ。」
その言葉とともに、壇上の男の後ろに控えていた者が、名前を読み上げる。
「まず1人目、騎兵科の狂犬です。」
ビクッ、一人のローブが反応する。
「なにやら食堂において、狂兵科の女傑さんと食事をしていた際、魔兵科の後輩とともにプチ修羅場になったそうです。」
その内容に周囲がざわつく。
「許せん・・・!我らが狂兵科のマドンナ、女傑さんと食事するどころか後輩と修羅場だと・・・!?同士ハウンドドッグ!!君はどう思う!」
「あ、あははー、ひどいやつもいたもんだなー。」
「続いて2人目、飛び級で狂兵科に入学した幼性です。」
ビクッ、また1人反応したローブがいる。
「普段は珍妙な仮面をつけていますが、どうやら仮面の下は美少年であるらしく、
保険医の森番女史を始め複数の女性と交際をしているらしいです。」
「くそぉ!俺達はショタにすら負けるのかよ!」
「でも森番先生ってショタコンだったのか・・・。ちょっと困惑。」
「ばっかそれがいいんだろうが!」
「ん?どうした同士ロリコン。」
「はははー、何でもないデース。」
「3人目、3人目は・・・。」
突然、名前を言うのをためらうローブ。
「どうした、同士よ。何故名を言わない。」
「いやぁ、暗兵科の現世なんですが・・・。」
その名を告げた瞬間、壇上の男は叫ぶ。
「よし次!」
されど一度告げた名の効果は凄まじかった。
「現世君可愛い、可愛くない?」
「お前ホモかよぉ!!」
「やめてやめてやめて写真ばらまかないで俺が悪かったからごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「ああ!同士が復讐科の写真に女装趣味ばらされた時の発作が!!」
次々に悲鳴や叫び声があがる。
ある種、この異端審問会においてその名はタブーなのだ。
「こほん、次に行きます。」
司会役が切り替える。
「次は狂兵科の偽者です。ライ、と呼ばれているそうですが。これは同士ハウンドドッグからの情報提供ですね。」
聞きなれない名前に周囲からどよめきが起こる。
「同士ハウンドドッグ、彼はどのような異端を・・・?」
そう言われると同士ハウンドドッグと呼ばれた男が立ち上がり、話し出す。
「その男は、頻繁に騎兵科の暴王の頭を撫で回しているようです。」
その声に怒号があがる。
「我らのアイドルクフたんの頭をなでなでだと!!?」
「さらに、初等科、中等科、高等科の女子生徒の頭をなで、飴を配り歩いてるそうです。」
「ロリコンじゃったか・・・。」
「なに?頭撫でたいの?ナデポなの?」
「仲間デース!」
「あとは、よく復讐科の夜叉に挑んで心おられて敗走してます。」
「ドM(確信)」
「僕もなじられたいです!!」
「えぇ・・・?」
「ほう、新たにブラックリストに追加しておけ。ご苦労、ハウンドドッグ。」
その言葉とともにハウンドドッグは席に座る。
「さて、それでは次は・・・。」
司会が次へ進行しようとした瞬間。
「カルデア大学学生会だ!動くな!!」
「!?」
侵入者が現れる。
それぞれが腕に学生会の腕章を装着し、皆一様に警棒と弓のようなものを持っている。。
そしてその中央には学生会会長と副会長、顧問が立っている。
「ま、待て!流石にそれは装備が過剰だろう!」
壇上にいた男が慌てながらそう指摘する。
『いやいや、だって君たち、僕らからの解散命令を無視して27回もこの会合開いてるじゃない。UMA子ちゃんのおかげで見つけられたけど、把握してないだけでまだやってるだろう?』
副会長がそう告げる。
リーダー格の男は図星をつかれたかのように言葉をなくす。
『それに君たちさぁ、こういうことしてるからモテないって自覚ある?』
その言葉に何人かが膝から崩れ落ちる。
「貴様ぁ!言ってはならないことをぉ!」
何人かは怒号を上げる。
『まぁ、もててる人もいるみたいだけどねー。』
ピタッ
その場の空気が凍る。時が止まる。
そしてそれと同時に何人かに対して、簡易ボウガンから吸着性のおもちゃの弓が放たれローブが落ちる。
「げっ!」
「デース!?」
「えっちょ、俺も!?」
そこにいたのは色黒で白髪の男、幼い少年、そして・・・。
『いやいや、まさか学生会の中に裏切り者がいるなんてね、大王ちゃん。僕は悲しいよ。』
「いや、違うんですよ!?副会長!これはあれです!そう!逆スパイです!」
そう必死に弁解する。
そして、それが己の首を絞めていることに気づいていない。
『まぁ、そうだろうね。だって君、許婚いるし。それにそこの二人にしたって、このブラックリストにある対象じゃないの?』
その言葉とともに、
ぐりん
一気に3人に視線が集まる。
「おい、これやばくねぇか。」
「未だかつてない命の危機デース!」
「あはは、死んだな俺。」
「裏切り者には死を・・・!!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」
大勢のローブの男達が一斉に3人に襲いかかる。
それを見届け、学生会員達は武装を解除する。
「教授、ありがとうございます。ここからは私達におまかせ下さい。」
学生会の会長は、顧問に向かってそう告げる。
「わかった、何かあったなら研究室を訪ねなさい。」
そう言うと踵を返し、自分の研究室へと戻っていった。
『いやぁ、地獄絵図だね。やりすぎじゃない?』
目の前の光景、男達が己の嫉妬を発散するために争う醜い光景。
中には敵味方関係なく暴れているものもいる。
「これくらいの罰は与えるべきだろう。非公式の活動は禁じられている。」
「それに、我々に刃向かうなんて100年早いことを教えてあげなければね。」
会長はこともなげにそう告げる。
『そんな事言って、ホントは弟ちゃんの名前がリークされてることを知って怒ってるんじゃないの? 』
『割とブラコンだよね交渉ちゃんって。』
ニヤニヤしながら副会長がそう告げると、会長は大きく息を吐いた。
「私を煽りたいのであれば、後でいくらでも相手になるぞ?とりあえずこの場を鎮圧しよう。やりすぎる前にな。」
『否定はしないんだ・・・。割とガチだなこれ。』
こうして、異端審問会による第36回目の会合は鎮圧され、解散命令を出されるという形で幕を閉じた。
しかし、彼らは滅びることは無い。人に嫉妬の心ある限り、何度も蘇るのだ・・・!
ーーー
「どうでもいいけど俺達は放置かよ!」
「死ぬかと思ったデース!」
「」
終われ!
その部屋の光景は異様だった。
部屋の中にいる人間は皆一様にローブを被っている。
そして、呪詛を吐くかのようにブツブツと何かをつぶやいている。
「リア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ねリア充死ね」
・・・・・・・・・正直怖い。
「諸君!同士諸君!よく集まってくれた!!」
ローブの集団から壇上に1人が上がる。
ローブによって隠されて入るが、その声は男のものであろうことがわかる。
「これより、異端審問会を始める!!今回の被告人のリストと理由を読み上げろ。」
その言葉とともに、壇上の男の後ろに控えていた者が、名前を読み上げる。
「まず1人目、騎兵科の狂犬です。」
ビクッ、一人のローブが反応する。
「なにやら食堂において、狂兵科の女傑さんと食事をしていた際、魔兵科の後輩とともにプチ修羅場になったそうです。」
その内容に周囲がざわつく。
「許せん・・・!我らが狂兵科のマドンナ、女傑さんと食事するどころか後輩と修羅場だと・・・!?同士ハウンドドッグ!!君はどう思う!」
「あ、あははー、ひどいやつもいたもんだなー。」
「続いて2人目、飛び級で狂兵科に入学した幼性です。」
ビクッ、また1人反応したローブがいる。
「普段は珍妙な仮面をつけていますが、どうやら仮面の下は美少年であるらしく、
保険医の森番女史を始め複数の女性と交際をしているらしいです。」
またもや周囲から悲鳴が上がる。
「くそぉ!俺達はショタにすら負けるのかよ!」
「でも森番先生ってショタコンだったのか・・・。ちょっと困惑。」
「ばっかそれがいいんだろうが!」
「ん?どうした同士ロリコン。」
「はははー、何でもないデース。」
「3人目、3人目は・・・。」
突然、名前を言うのをためらうローブ。
「どうした、同士よ。何故名を言わない。」
「いやぁ、暗兵科の現世なんですが・・・。」
その名を告げた瞬間、壇上の男は叫ぶ。
「よし次!」
されど一度告げた名の効果は凄まじかった。
「現世君可愛い、可愛くない?」
「お前ホモかよぉ!!」
「やめてやめてやめて写真ばらまかないで俺が悪かったからごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「ああ!同士が復讐科の写真に女装趣味ばらされた時の発作が!!」
次々に悲鳴や叫び声があがる。
ある種、この異端審問会においてその名はタブーなのだ。
「こほん、次に行きます。」
司会役が切り替える。
「次は狂兵科の偽者です。ライ、と呼ばれているそうですが。これは同士ハウンドドッグからの情報提供ですね。」
聞きなれない名前に周囲からどよめきが起こる。
「同士ハウンドドッグ、彼はどのような異端を・・・?」
そう言われると同士ハウンドドッグと呼ばれた男が立ち上がり、話し出す。
「その男は、頻繁に騎兵科の暴王の頭を撫で回しているようです。」
その声に怒号があがる。
「我らのアイドルクフたんの頭をなでなでだと!!?」
「さらに、初等科、中等科、高等科の女子生徒の頭をなで、飴を配り歩いてるそうです。」
「ロリコンじゃったか・・・。」
「なに?頭撫でたいの?ナデポなの?」
「仲間デース!」
「あとは、よく復讐科の夜叉に挑んで心おられて敗走してます。」
「ドM(確信)」
「僕もなじられたいです!!」
「えぇ・・・?」
「ほう、新たにブラックリストに追加しておけ。ご苦労、ハウンドドッグ。」
その言葉とともにハウンドドッグは席に座る。
「さて、それでは次は・・・。」
司会が次へ進行しようとした瞬間。
「カルデア大学学生会だ!動くな!!」
「!?」
侵入者が現れる。
それぞれが腕に学生会の腕章を装着し、皆一様に警棒と弓のようなものを持っている。。
そしてその中央には学生会会長と副会長、顧問が立っている。
「ま、待て!流石にそれは装備が過剰だろう!」
壇上にいた男が慌てながらそう指摘する。
『いやいや、だって君たち、僕らからの解散命令を無視して27回もこの会合開いてるじゃない。UMA子ちゃんのおかげで見つけられたけど、把握してないだけでまだやってるだろう?』
副会長がそう告げる。
リーダー格の男は図星をつかれたかのように言葉をなくす。
『それに君たちさぁ、こういうことしてるからモテないって自覚ある?』
その言葉に何人かが膝から崩れ落ちる。
「貴様ぁ!言ってはならないことをぉ!」
何人かは怒号を上げる。
『まぁ、もててる人もいるみたいだけどねー。』
ピタッ
その場の空気が凍る。時が止まる。
そしてそれと同時に何人かに対して、簡易ボウガンから吸着性のおもちゃの弓が放たれローブが落ちる。
「げっ!」
「デース!?」
「えっちょ、俺も!?」
そこにいたのは色黒で白髪の男、幼い少年、そして・・・。
『いやいや、まさか学生会の中に裏切り者がいるなんてね、大王ちゃん。僕は悲しいよ。』
「いや、違うんですよ!?副会長!これはあれです!そう!逆スパイです!」
そう必死に弁解する。
そして、それが己の首を絞めていることに気づいていない。
『まぁ、そうだろうね。だって君、許婚いるし。それにそこの二人にしたって、このブラックリストにある対象じゃないの?』
その言葉とともに、
ぐりん
一気に3人に視線が集まる。
「おい、これやばくねぇか。」
「未だかつてない命の危機デース!」
「あはは、死んだな俺。」
「裏切り者には死を・・・!!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」
大勢のローブの男達が一斉に3人に襲いかかる。
それを見届け、学生会員達は武装を解除する。
「教授、ありがとうございます。ここからは私達におまかせ下さい。」
学生会の会長は、顧問に向かってそう告げる。
「わかった、何かあったなら研究室を訪ねなさい。」
そう言うと踵を返し、自分の研究室へと戻っていった。
『いやぁ、地獄絵図だね。やりすぎじゃない?』
目の前の光景、男達が己の嫉妬を発散するために争う醜い光景。
中には敵味方関係なく暴れているものもいる。
「これくらいの罰は与えるべきだろう。非公式の活動は禁じられている。」
「それに、我々に刃向かうなんて100年早いことを教えてあげなければね。」
会長はこともなげにそう告げる。
『そんな事言って、ホントは弟ちゃんの名前がリークされてることを知って怒ってるんじゃないの? 』
『割とブラコンだよね交渉ちゃんって。』
ニヤニヤしながら副会長がそう告げると、会長は大きく息を吐いた。
「私を煽りたいのであれば、後でいくらでも相手になるぞ?とりあえずこの場を鎮圧しよう。やりすぎる前にな。」
『否定はしないんだ・・・。割とガチだなこれ。』
こうして、異端審問会による第36回目の会合は鎮圧され、解散命令を出されるという形で幕を閉じた。
しかし、彼らは滅びることは無い。人に嫉妬の心ある限り、何度も蘇るのだ・・・!
ーーー
「どうでもいいけど俺達は放置かよ!」
「死ぬかと思ったデース!」
「」
終われ!
このページへのコメント
いやあ、面白かった。
こう、異端審問会らしさが出ている感じが実によかった。
フラグを立てるのが悪いってはっきり分かんだねw
いっけんらくちゃく、キュイ!
・・・・・私が死んだデース!?(メタ:いいぞもっとやれ!)
…………一言だけ言いましょう。
私はショタコンではありません!幼性さんの容姿と性格が好きなんです!
(作成お疲れさまです。森番を出して頂き有難うございます!)