最終更新:ID:1xgvCiQXTg 2016年08月14日(日) 01:28:23履歴
空だ、空がある、この特異点にも空がある。
自分の好きな遥かなる空が――
「何を眺めているんですそんなところで?」
一人の女子が話しかけてくる写真家とサーヴァント内では呼ばれている女子だ
眺めている男は眺めるのをやめて女子に向き合う
「空を眺めていたのさ」
「はぁ、空をですか」
男は指を上に向ける、そうすると女子もまた上を見上げる
その空は晴天、雨も降りそうにない晴天の空だった。
「ずっと空を眺めてて飽きないんですか?」
「全く以って飽きないさ」
そう言ってタバコを取り出しそれを写真家に見せる
それを写真家は頷く、その頷きを合図に男はタバコに火をつける
副流煙を写真家に当てないようにしながらよく味わうようにタバコを吸う
「……それに、空を眺めていると生前を思い出す」
「生前ですか、……そういえば生前何をやっていたか聞いていませんでしたね、聞いてもよろしいでしょうか?」
「構わんよ、別に隠すほどの職業でもないしね、だが君がこれを聞いてどう思うか」
「……それはどうゆうことでしょうか?」
「――傭兵、生前は傭兵だった」
その言葉を口に出す、はたして間を取ったのは恐れがあったのか
だが彼女はあきれたように息を吐いて
「なんで間を空けたかと思えばそのことですか」
「……どうやら、心配は無用だったようだ」
「ええ、そのとおりですよ、私が憎むのは仇の腐れ魔術師とそれに追従する屑それと戦争をやろうとする屑だけです」
「ハハハ、多いと思うがね」
男は苦笑を漏らす、やはり腐っても女子は復讐者だと実感する
カルデアでは母性の塊だったりパンツとられたり盗撮されてはするもののやはり本質は変わらない
中々に重いと男は思う、だがこの重さを受け入れられる男が現れたのは女子にとって幸運なことだろう
「そういえばだ、狂犬との関係はまだ進んでいないのか?」
「ええ、まぁ……色々と考えている最中で……」
「そうか、では無粋なことを言ってしまったな、すまないな」
「……顔がニヤけてますよ」
「おっと、顔に出てしまったか」
誤魔化すように笑って、またタバコをゆっくりと吸う
女子の方を見ればなにやら準備をしているようで、彼はそれを止めずしばらくタバコを吸った
そして数分後、タバコを灰皿に入れると同時に女子がマイクを向けてきた
「……これは?」
「取材をしようと思いまして、ほら貴方って自分のことをあんまり喋らないじゃないですか」
「言われればそうだな」
「でしょう、それ故にです貴方のことが気になってる人が居るんですよだから取材を受けてくれませんか?」
さてどうした物かと男は迷う、別段語ってもいい、隠すほどの物でもない故に
それにどうやら女子は取材をやめる気はないようだ
「わかった、それじゃどこから語ればいい?」
「そうですね、ではまず貴方の相棒についてです」
「おいおい、その情報はどこから仕入れてきたんだ?」
「マスターからです」
「ああ、そういや話したことがあったな雇用主に」
あの時のことかとマスターにその写真で一緒に写ってる人は誰と聞かれたことを思い出す
だが久しぶりに相棒について語るのも悪くはないと思い口に出す
「そうだな、相棒と出会ったのは雪の降る寒い日だった――」
自分の好きな遥かなる空が――
「何を眺めているんですそんなところで?」
一人の女子が話しかけてくる写真家とサーヴァント内では呼ばれている女子だ
眺めている男は眺めるのをやめて女子に向き合う
「空を眺めていたのさ」
「はぁ、空をですか」
男は指を上に向ける、そうすると女子もまた上を見上げる
その空は晴天、雨も降りそうにない晴天の空だった。
「ずっと空を眺めてて飽きないんですか?」
「全く以って飽きないさ」
そう言ってタバコを取り出しそれを写真家に見せる
それを写真家は頷く、その頷きを合図に男はタバコに火をつける
副流煙を写真家に当てないようにしながらよく味わうようにタバコを吸う
「……それに、空を眺めていると生前を思い出す」
「生前ですか、……そういえば生前何をやっていたか聞いていませんでしたね、聞いてもよろしいでしょうか?」
「構わんよ、別に隠すほどの職業でもないしね、だが君がこれを聞いてどう思うか」
「……それはどうゆうことでしょうか?」
「――傭兵、生前は傭兵だった」
その言葉を口に出す、はたして間を取ったのは恐れがあったのか
だが彼女はあきれたように息を吐いて
「なんで間を空けたかと思えばそのことですか」
「……どうやら、心配は無用だったようだ」
「ええ、そのとおりですよ、私が憎むのは仇の腐れ魔術師とそれに追従する屑それと戦争をやろうとする屑だけです」
「ハハハ、多いと思うがね」
男は苦笑を漏らす、やはり腐っても女子は復讐者だと実感する
カルデアでは母性の塊だったりパンツとられたり盗撮されてはするもののやはり本質は変わらない
中々に重いと男は思う、だがこの重さを受け入れられる男が現れたのは女子にとって幸運なことだろう
「そういえばだ、狂犬との関係はまだ進んでいないのか?」
「ええ、まぁ……色々と考えている最中で……」
「そうか、では無粋なことを言ってしまったな、すまないな」
「……顔がニヤけてますよ」
「おっと、顔に出てしまったか」
誤魔化すように笑って、またタバコをゆっくりと吸う
女子の方を見ればなにやら準備をしているようで、彼はそれを止めずしばらくタバコを吸った
そして数分後、タバコを灰皿に入れると同時に女子がマイクを向けてきた
「……これは?」
「取材をしようと思いまして、ほら貴方って自分のことをあんまり喋らないじゃないですか」
「言われればそうだな」
「でしょう、それ故にです貴方のことが気になってる人が居るんですよだから取材を受けてくれませんか?」
さてどうした物かと男は迷う、別段語ってもいい、隠すほどの物でもない故に
それにどうやら女子は取材をやめる気はないようだ
「わかった、それじゃどこから語ればいい?」
「そうですね、ではまず貴方の相棒についてです」
「おいおい、その情報はどこから仕入れてきたんだ?」
「マスターからです」
「ああ、そういや話したことがあったな雇用主に」
あの時のことかとマスターにその写真で一緒に写ってる人は誰と聞かれたことを思い出す
だが久しぶりに相棒について語るのも悪くはないと思い口に出す
「そうだな、相棒と出会ったのは雪の降る寒い日だった――」
このページへのコメント
大変面白かったです!
まさか自分が考えていた行動そっくりで驚きました!
鬼神さんカッコいいっすね
面白かったです!